野村証券の元社員の男が担当していた超富裕層とされる顧客に架空の積立金制度があるなどと嘘をつき、現金1000万円をだまし取ったとして逮捕されました。

 野村証券の元社員・張湧太容疑者(30)は去年、70代の女性客に「社員向けの積立制度がある」などと嘘をつき、現金1000万円をだまし取った疑いが持たれています。

 警視庁によりますと、張容疑者は超富裕層向けの客を担当していました。

 取り調べに対して「野村証券のブランドを利用し、相手が信用しきっていると分かっていた」と容疑を認めています。

 だまし取った金はギャンブルの借金返済に充てていたということです。

 警視庁は張容疑者が女性から複数回にわたって金をだまし取ったとみていて、他にも被害者がいないか調べています。