旧ジャニーズ事務所の性加害問題を巡り、「SMILE-UP.」が元所属タレントへの補償金の支払い義務がないことなどの確認を求める裁判を起こしていたことが分かりました。

 SMILE-UP.から裁判を起こされたと明らかにしたのは、旧ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏からの性加害を訴える志賀泰伸さん、大島幸広さん、田中純弥さん、飯田恭平さんの4人です。    代理人弁護士によりますと、SMILE-UP.は去年12月、4人に対して補償金の支払い義務がないことなどの確認を求める裁判を東京地裁に起こしたということです。

 会見で代理人弁護士は「一方的に設定した枠組みを押し付けて解決しようとしていて、寄り添う態度とは真っ向から反する」などと訴えました。

 SMILE-UP.はホームページで「『法を超えた救済』という方針に基づき、被害者救済委員会の認定した補償金額をお支払することを前提としている」などとコメントしています。

 この問題を巡っては、飯田さんと田中さんがSMILE-UP.に対して補償金として3億ドル、約460億円の支払いを求める裁判をアメリカで起こしています。