東北電力は、運転中の女川原発2号機の格納容器から、一時通常を超える窒素ガスが漏えいしていたと明らかにしました。放射性物質の流出は確認されていないということです。

 東北電力によりますと、原子炉の格納容器には普段から水素爆発を防ぐために窒素ガスを入れていて、通常は格納容器の外への漏えい率が0.1%以下で推移するようにしています。

 ところが、1月30日に窒素ガスの値に上昇傾向が見られ2月4日には0.1%を超えて、一時は最大0.11%を記録したことから、運転を続けたまま調査を実施しました。

 調査の結果、格納容器につながる設備の一部から窒素ガスが漏れたことが分かり、この部分を補修したことで漏えいは止まったということです。

 東北電力は「窒素ガスの漏えい率は原子炉格納容器の健全性に影響を及ぼす値ではない。環境への放射能の影響はない」としています。