女川原発から出る使用済み核燃料を保管するために建設が予定されている乾式貯蔵施設について、原発に反対する市民団体が宮城県に設置を認めないよう申し入れました。

 市民団体は、県庁を訪れ担当課に乾式貯蔵施設の建設に同意しないよう求める申し入れ書を手渡しました。

 女川原発2号機は、原発内のプールに使用済み核燃料を入れ水で冷やして保管していますが、既に約8割が埋まっています。

 このため東北電力は、原発敷地内に新たに使用済み核燃料を金属製の容器に入れ、自然に流れる空気で冷やす乾式貯蔵施設を造り、一時的に保管すると表明しています。

 市民団体側は、核燃料を再利用する核燃料サイクルが実現しない中で乾式貯蔵施設での保管が長期化するなどと訴えています。

 原発問題住民運動宮城県連絡センター中嶋廉世話人「この貯蔵施設を認めてしまったら、将来にわたってまた新しい苦しみがものすごい長期間押し付けられることになる」