今年の春闘で製造業大手の先陣を切り、日本製鉄の労働組合が月額1万5000円の賃上げを要求しました。今後、労使交渉が本格化します。

日本製鉄労働組合連合会 幸野直通会長 「構造的な人手不足にあるなかで優秀な人材を確保、定着させ、日本製鉄の持続的成長に向けても極めて重要であります」

 日本製鉄労働組合の要求額は基本給を一律に引き上げるベースアップに相当する賃金改善分で、月額1万5000円です。

 定期昇給を含めた賃上げ率としては6.9%になります。

 これに対して経営側は、過去最高額となった去年のベースアップを念頭に「自らの生産性を徹底的に高め、必要な原資を自ら獲得していくという気概と緊張感を持っていただきたい」と強調しました。

 鉄鋼大手「JFEスチール」も同様に1万5000円の賃金改善を要求しました。

 来週以降、自動車や電機大手の労組なども相次ぎ、要求書を提出する予定です。