イスラム組織「ハマス」が人質解放の延期を発表したことを受け、イスラエルのネタニヤフ首相は戦闘再開に備えて、軍にガザ地区周辺に集結するよう命じました。

 ネタニヤフ首相は11日、15日正午までに人質が解放されない場合、「激しい戦闘を再開させる」と警告しました。

 また、軍に対して、ガザ地区周辺に部隊を集結するよう命じたと発表しました。

 ハマス側はイスラエルがガザ北部への住民の帰還を遅らせているのは停戦合意違反だとして、予定されていた人質解放を延期すると発表しています。

 一方、アメリカのトランプ大統領は11日、ヨルダンのアブドラ国王と会談した際、「期限までに人質が解放されることはないだろう」との見通しを示しました。

 前日には「地獄が解き放たれても構わない」と述べ、ハマスに対する圧力を強めていました。