ウクライナのゼレンスキー大統領はウクライナが制圧するロシアの地域とロシアが支配するウクライナの領土の交換を提案する考えを示しました。

 ゼレンスキー大統領はイギリスの新聞「ガーディアン」の取材に対し、ウクライナが制圧するロシア西部クルクス州の地域と、ロシアが支配するウクライナの領土の交換を提案するつもりだと述べました。

 これはウクライナとロシアが交渉する機会をアメリカのトランプ大統領が設定できた場合の提案だということです。

 ゼレンスキー大統領は「すべての領土は重要で優先順位はない」と述べ、ウクライナのどの地域を交換するのかについては言及しておらず、実現するかどうかは不透明です。

 また、ゼレンスキー大統領はトランプ大統領の支持を得るため、アメリカ企業に有利な復興に関する契約などを提案する意向を明らかにしました。

 一方、トランプ大統領は11日、ベッセント財務長官が週内にウクライナを訪問すると発表しました。

 第2次トランプ政権の閣僚がウクライナを訪問するのは初めてです。

 トランプ大統領は支援の見返りに、ウクライナの希少な鉱物資源「レアアース」の取引をすることに意欲を示しています。

 ベッセント財務長官は、こうしたウクライナ支援やレアアースの取引などについて協議するとみられています。