2017年に茨城県日立市で妻と幼い子ども5人が殺害された事件で、最高裁は被告の男の上告を退けました。死刑判決が確定することになります。
土肥(旧姓:小松)博文被告(40)は2017年、日立市の住宅で妻の恵さん(当時33歳)と子ども5人を包丁で刺し、自宅に放火した殺人などの罪に問われています。
裁判で土肥被告側は責任能力がなかったなどと主張していましたが、1審の水戸地裁は責任能力を認め、死刑判決を言い渡していました。
また、2審の東京高裁もこれを支持していました。
土肥被告側は不服として上告していましたが、最高裁は今月21日の判決で「強固な殺意に基づく残虐なもので、人命軽視が甚だしい」と指摘しました。
そのうえで「犯行後まもなく自首し、反省の弁を述べていたことを考慮しても死刑はやむを得ない」として、上告を退けました。
これで土肥被告の死刑判決が確定することになります。