巨大な陥没穴が街をのみ込み、拡大を続けています。
地元住民 「危険よ。どこで地下に空洞ができているか分からないんだから」
ブラジル北東部のマラニョン州。街の近くにできた大地の裂け目が広がり続け、非常事態宣言が出される状況となっています。
地元住民が「ボコロカス(引き裂かれた大地)」と呼ぶ、この現象。20年ほど前から見られるようになり、ここ数年で急速に拡大しているのです。
地元の地理学者 「ここでは、この現象を進める要因が同時に発生している」
原因の一つが短期間で集中して降る大雨。
そしてもう一つが都市化の一方で進まないインフラ整備です。街から出た排水が穴に流れ込み続け、地盤の侵食をより激しくしているといいます。
倒壊した家屋はすでに50軒以上。地元当局は危険なエリアにある住宅の移転を進めています。
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