高額療養費制度の見直しを巡り、石破総理大臣は政府案を一部修正し、2026年度以降は長期療養患者の負担を軽減する基準を見直す考えを示しました。
石破総理は高額療養費制度について、今年8月から負担上限額の1回目の引き上げを行ったうえで、2026年度以降については「いったん立ち止まり、新たに『多数回該当』の判定基準を設ける」と説明しました。
今後、病気を発症する患者でも「多数回該当」から外れることがないようにし、制度の詳細については今年秋までに患者団体を含む関係者の意見も踏まえて決定するとしています。
石破総理は「患者団体との話し合いが十分でなかった」と反省の姿勢を示す一方で、保険料負担の増加を抑制し、持続可能な制度にする必要性も強調しました。