おととし、東京・江戸川区の住宅で63歳の男性を殺害した罪などに問われた中学校教師の男に対し、東京地裁は懲役19年の有罪判決を言い渡しました。
中学校教師の尾本幸祐被告(38)はおととし2月、勤務する江戸川区の区立中学校の近くの住宅に侵入し、住人の山岸正文さん(当時63)を刃物のようなもので複数回、切り付けて殺害した罪に問われています。
東京地裁は今月28日の判決で「被害者を執拗(しつよう)に切り付けるという危険で悪質なもの」「学校教師による犯行として地域社会に与えた影響も無視できない」などと指摘しました。
そのうえで、尾本被告に懲役19年の有罪判決を言い渡しました。
これまでの裁判で検察側は懲役25年を求刑していましたが、尾本被告は無罪を主張していました。
28日の裁判では有罪判決が言い渡された後、裁判長が判決の理由を説明している際に尾本被告が体調不良を訴え、裁判は一時、中断しました。