アメリカのトランプ政権が進める雇用削減の対象となったUSAID(国際開発庁)の職員らが「数週間ですべてが消えようとしている」と訴えました。

 USAIDを巡ってトランプ政権は23日、約1600人の雇用を削減すると発表しました。

 解雇の対象となった職員らは27日、大きなかばんやスーツケースを手に家族や支援者らの声援を受けながらUSAIDの本部を後にしました。

解雇された職員 「私たちは仕事で変化をもたらしてきたと思っていたが、数週間ですべてが目の前から消えていくのを見るのはとても怖い。この先10年、20年はここに居たかった。ここでキャリアを積みたかった」 「私たちが約束した食料も薬も人道支援もなく、何日も過ごしている人々のことが心配だ。私の望みは仕事が完全に放棄されないことだ」

 トランプ政権は26日、USAIDが携わる対外援助の90%以上を打ち切ると発表していて、さらに多くの人員を削減する方針です。