アメリカのトランプ大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談しましたが、報道陣の前で激しい口論に発展し、決裂しました。ワシントンから報告です。

(小島佑樹記者報告)  ウクライナの和平に向けて大きな一歩になるはずの首脳会談は、深い溝を世界にさらす結果となりました。

アメリカ トランプ大統領 「あなたは何百万人もの命を賭けたギャンブルや第3次世界大戦を賭けたギャンブルをしていて、あなたがやっていることは非常に失礼なことだ。あなたを支援してきたこの国に対して失礼だ」

 ゼレンスキー大統領が、ウクライナの安全の保証がない停戦は「受け入れられない」などと公然と不満を口にしたことにトランプ大統領は強い不快感を示し、口論がヒートアップしました。

 当初は、ウクライナの鉱物資源の共同開発などで 合意する予定でしたが、急きょ、取りやめになっています。

 トランプ氏は声明で、「大統領執務室でアメリカを侮辱した」「平和に向けた準備ができたらまた来たらいい」などと突き放しました。

 関係の修復は容易ではなく、トランプ氏が今後、ロシアとの直接交渉にのみ、活路を見出す可能性があります。