アメリカがウクライナへの軍事支援を一時的に停止すると伝えられるなか、EU(ヨーロッパ連合)が8000億ユーロ、日本円で125兆円規模の「再軍備計画」を発表しました。

EU フォンデアライエン委員長 「ヨーロッパは再軍備の時代にある。ヨーロッパは国防費を大幅に増やす用意がある。短期的な緊急事態に対応しウクライナを支援する。それだけでなく、我々が安全保障の責任をさらに負い、長期的なニーズにも対応する」

 EUのフォンデアライエン委員長は4日、「自由で主権を持つウクライナと、安全で繁栄したヨーロッパの将来が危機に瀕している」として、8000億ユーロ、日本円で125兆円規模の「ヨーロッパ再軍備計画」を表明しました。

 具体的には「財政赤字はGDPの3%を超えない」とする現状のルールを緩和し、加盟国が国防費を合わせて6500億ユーロ増額するよう促します。

 また、防空システムやミサイル、ドローンなどに投資するために、加盟国に約1500億ユーロを融資します。

 アメリカがウクライナへのすべての軍事支援を一時的に停止したと伝えられるなか、EUは6日にベルギー・ブリュッセルで臨時首脳会議を開き、再軍備計画や停戦案などについて議論する予定です。