非常戒厳を巡る内乱の疑いで1月に逮捕・起訴された韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が8日午後、釈放されました。
尹氏は8日午後6時前、1月15日の拘束以降勾留されていたソウル拘置所を出て、大統領公邸に向かいました。
尹氏は「寒いなか、応援を送ってくださった多くの国民、そして未来世代の皆さんに深く感謝します」とコメントを発表しています。
尹氏の勾留を巡っては「検察が起訴した時点で、すでに勾留期限が過ぎていた」などとする弁護団の主張を7日に裁判所が認め、取り消しが決まっていました。
検察側は「裁判所の決定を尊重する」として即時抗告しませんでした。
今後は刑事裁判の手続きが進むこととなります。
一方、大統領罷免(ひめん)の是非を問う弾劾審判は来週にも判断が下される見通しです。