北朝鮮が朝鮮半島の西側の黄海方面に弾道ミサイル数発を発射したことについて、林官房長官は「日本への被害情報はない」と述べました。

林官房長官 「我が国の領域や排他的経済水域へのミサイルの飛来は確認されておらず、また関係機関からの被害報告等の情報は確認されておりません」

 林長官は北朝鮮の意図や狙いに関しては「確定的に答えることは差し控えたい」としたうえで、繰り返される弾道ミサイルの発射について「日本及び国際社会の平和と安全を脅かすものだ」非難しました。

 1月にアメリカでトランプ政権が発足した後、北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのは今回が初めてで、今月10日から始まった米韓軍事演習に対する反発とみられます。

 ただ、朝鮮半島の西側に向けた短距離での発射とみられることから、日本政府関係者は「トランプ大統領を意識してアメリカ側には撃たないのだろう」と分析しています。