春闘の集中回答日を控えて労働組合側が要求した賃上げ率が高水準となっていることについて、経団連の十倉会長は賃上げ定着の「息吹を感じる」と歓迎しました。
経団連 十倉雅和会長 「(賃上げの)強いモメンタム(方向性)の定着に向けた息吹というか、そういうのは感じます」
労働組合の中央組織「連合」のまとめでは、傘下の組合が要求した賃上げ率は今月3日の時点で平均6%を超え、32年ぶりの水準になっています。
これについて十倉会長は「組合側の要求と妥結は別だ」としたうえで、全体的な動きとして賃上げの機運定着に向けた「息吹を感じる」と期待感を示しました。
ただ今後、労使交渉が本格化する「中小企業と非正規雇用者の賃上げの動きが問題」とし、「それを見極めたうえで全体の賃上げを評価する必要がある」と指摘しました。