税金や社会保険料を支払えずに倒産した企業の数が過去最高を更新したことが分かりました。

 帝国データバンクによりますと、税金や社会保険料などを納付できない、または滞納による差し押さえによって倒産した企業は2024年度(2月末時点)で140件でした。

 これまで年度として最も多かった2023年度の139件を上回り、2020年度の統計開始以来、過去最多を更新しました。

 業種別に見るとサービス業が45件と多く、次いで建設業が32件、運輸・通信業が24件でした。

 帝国データバンクは物価高や人件費の上昇分を価格に転嫁できず、税金などを支払えずに倒産する企業がしばらくは高水準で推移することが見込まれると分析しています。