民間の気象会社ウェザーニューズによりますと、仙台の桜の開花予想は4月5日となっていて、平年より3日早い予想です。
ウェザーニューズでは、桜の開花予想を毎年1月上旬から発表しています。
ウェザーニューズ桜担当有岡俊介さん「長期予報というものがありまして、1カ月予報とか3カ月予報、6カ月予報と長い予報はあるので、そちらを参考に計算しています」
ウェザーニューズでは、1日の気温変化や地域による天気傾向などについて、6カ月先までの長期予報を行っています。
長期予報のデータを独自の方法で算出して、桜の開花予想をしていということです。
600℃の法則という法則で、開花日の目安が分かるということで2月1日から毎日の最高気温を足していき、600℃になると桜が開花するという指標です。
2024年の仙台の最高気温と開花日をまとめました。2月1日から3月30日までの最高気温の合計は594.3℃、31日まででは612.8℃となり、600℃を超えたのは3月31日ということになります。
実際の開花日は4月2日だったので、誤差は3日です。
気象庁の桜の開花予想は1955年から全国を対象に始まりましたが、開花予想は各都道府県にある標本木のみです。そこで、民間の気象会社が2003年から桜の名所や花見に行ける場所など、より身近にある桜の開花予想を始めます。このため、気象庁の開花予想は2010年に廃止となりました。
ウェザーニューズでは全国1300地点以上で桜の開花を予想していて、宮城県では15地点の情報を発表しています。
新たな技術を活用した情報提供も始まりました。
ウェザーニューズが3月から始めた、桜AI開花予想です。
ウェザーニューズでは、これまでに寄せられた約200万枚の桜の写真の中から、つぼみの状態がはっきりと分かる4000枚の写真をAIに学習させました。
開花予想日を知りたい桜のつぼみの写真と撮影場所の情報を送信すると、AIが「まだ小さく硬い」から「花の軸が伸び切った」までの7段階で判定します。
更に撮影場所の今後の天気や気温の予想から、あと何日で開花するかを予測します。
桜が特別な存在である日本人にとって、開花日の予想は大きな関心事なだけに今後の技術発展も注目されます。