20年あまりにわたりJR仙石線で愛されてきたラッピング車両「マンガッタンライナー」、初代の車両が23日で引退となり、別れを惜しむ多くのファンがセレモニーに詰めかけました。
石巻駅のホームに到着したのは、仙石線を長年走ってきた初代の「マンガッタンライナー」です。
車両には、地元ゆかりの漫画家、石ノ森章太郎さんの手がけたキャラクターがあしらわれています。
初代「マンガッタンライナー」は、マンガの街・石巻を盛り上げようと、2003年に仙石線に導入されました。東日本大震災による仙石線の運休も乗り越え、20年あまりにわたって地域の顔として愛されてきましたが、今回老朽化に伴って引退が決まりました。
引退セレモニーには別れを惜しむ多くのファンが集まりました。
愛知から訪れた人「高校卒業してすぐ、石巻で萬画館に行ってみたくて来て、中や外のラッピングが可愛くて。寂しい思いと今までありがとうございましたと、感謝の思いですかね」
仙台から訪れた人「いい思い出がいっぱいあったので寂しいですけど、こういう風に皆さんがいっぱい来てくれてうれしいなって気持ちもあります」
そして迎えた午後0時46分。いよいよラストランです。
「出発進行!」
初代「マンガッタンライナー」は仙台へ向けて最後の運行へ出発していきました。
なお、2008年に導入された新たな「マンガッタンライナー」は引き続き運行しています。