ガザ地区への大規模な攻撃再開についてイスラエルの駐日大使がイスラム組織ハマスとの停戦が崩壊したとの認識を示しました。

イスラエル コーヘン駐日大使 「停戦は崩壊しました。ですが、未来はあります」

 21日、大使館に報道陣を集め会見したギラッド・コーヘン駐日大使は、アメリカが提案した停戦の延長案をハマスが受け入れなかったことで停戦が崩壊したと述べた一方、交渉の余地はあるとの姿勢を示しました。

コーヘン駐日大使 「解決策はあります。それはとてもシンプルなもので、(提案を)ただ受け入れるだけなんです」

 アメリカは50日間の停戦延長と人質解放などをハマスに提案していて、コーヘン大使はハマスがこの案に合意をすることが停戦実現のための方法だと強調しました。

 これに対してハマス側は「交渉の扉を閉ざしていない」としつつも、アメリカの停戦延長案に否定的な見方を示しています。

 ガザの保健当局によりますと、攻撃再開された18日以降、これまでに506人が死亡し、909人がけがをしました。

 ハマス側は声明で、犠牲者の大半は女性や子どもだと非難しています。