日本を訪問している中国の王毅外相は21日、石破総理大臣との面会や韓国との外相会談を行いました。それぞれの場で「抗日戦争勝利80年」に言及し、歴史問題を強調しています。
中国外務省によりますと、王毅外相は石破総理の就任以降「日中関係は改善している」としたうえで、「重要な影響力がある国家同士、手を携えてアジアの未来を切り開くのが共同の使命だ」と呼び掛けました。
また、今年が「抗日戦争勝利80年」であることにも言及し、歴史問題や台湾問題について「日中共同声明」などの政治的な文書の立場を守るよう求めています。
その後は韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外相と会談し、トランプ大統領のアメリカ第一主義を念頭に「単独主義や横暴な振る舞いなどに共同で反対する」よう呼び掛けています。
また、韓国との会談でも「抗日戦争勝利80年」に言及したほか、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾(だんがい)問題などを念頭に「韓国の国内情勢にどんな変化が起きても中韓友好を堅持する」と強調しています。