岡山市で23日午後に発生した山火事です。山肌に赤い炎、白い煙が複数個所で確認できます。また山火事は愛媛・今治でも発生しています。どちらも延焼中で、消火活動が続けられています。

■鎮圧のめど立たず 自主避難も

これは23日、岡山市で撮影された映像。山から大量の煙が立ち上っています。空から見てみると、白く濃い煙があたりを覆いつくし、炎が高く上がっていました。ヘリコプターが懸命な消火活動を行っています。 (村主直人 記者)「正面に見える山の斜面から白い煙がモクモクとあがり続けています。周辺はとても風が強く煙が流されていきます。」 午後3時ごろ、岡山市で火災が発生しました。岡山市などによると消防車20台以上、消防隊員70人以上が出動し消火活動にあたっていますが、鎮圧のめどは経っていないということです。 また、この山火事によるけが人は現在のところ確認されていませんが、午後8時までに2カ所の避難所を開設していて、数十人が自主避難しているということです。 (避難した住民)「『山火事だ』って言って、それで『家から避難せい』ということで、ちょうど山際なんでね、家が。もう大変です。今見たら、近くまできておりますから、炎が。帰れないような状態だったら、歳ですから、もう85歳にもなったからちょっと不安ですね。」 「(火の手が)私が4時頃みたときには、ずっと向こうの山だったんです。もう近くまできた、火が。」

■火災影響で“通行止め”も

さらに、山火事は愛媛県でも… (井手康揮 記者)「午後7時半ごろです。私の後ろの山から火が出ています。現場は風も出てきて、火がどんどん燃え広がっているように感じます」 23日午後、愛媛県今治市の山林で火災が発生しました。現在も延焼中で、消火活動が続いています。 消防などによりますと火事があったのは、今治市長沢の山林で、23日午後4時前、「山に火が燃え広がりそうです」などと119番通報がありました。けが人などは今のところ確認されていませんが、火は延焼していて、今治市では災害警戒本部を立ち上げて情報収集にあたっています。 現場は今治小松自動車道の今治湯ノ浦インター南側で、この火災の影響で、東予丹原インターと今治湯ノ浦インターの間が通行止めとなっています。 「ふと見たら裏山が燃えていた。そこからは火柱がどんどんひどくなっていって、風が強かったので、それからだんだん下向いてこっち向いてだんだん広がっているという感じでした」 愛媛県内では乾燥注意報が出ています。

3月23日『有働Times』より