アメリカのトランプ大統領がFRB(連邦準備制度理事会)に対してパウエル議長の解任や利下げを求めていることを受けて、ダウ平均株価は一時、1300ドル以上、大幅に続落しました。

 トランプ大統領は自身のSNSで「予防的利下げが多くの人から求められている」と述べたうえで、「利下げしない限り経済の減速は避けられない」と改めて政策金利の引き下げを求めました。

 トランプ氏はパウエル議長の解任を求めるなどFRBに対する圧力を強めていて、中央銀行の独立性が脅かされるとの警戒感からニューヨーク株式市場のダウ平均株価は大幅に続落し、先週末の終値に比べて971ドル安い、3万8170ドル41セントで取引を終えました。

 また、外国為替市場の円相場はトランプ政権が日本に対して円安の是正を求めるとの観測から円を買ってドルを売る動きが広がり、一時、1ドル=140円台前半まで円高が進みました。