東北電力女川原発での重大事故を想定した国の原子力総合防災訓練2日目の11日、宮城県女川町では、離島からの避難訓練が行われました。

 根津薫平記者「女川町の離島・出島の住民を乗せた船が今女川港に入ってきました。住民たちはこのあとバスに乗り換えて避難先に向かいます」。

 避難訓練では新型コロナウイルスの感染拡大防止のため住民の参加が見送られ、女川町の職員らが住民役を務めました。船を降りるとすぐにバスに乗り込みます。

 バスが向かったのはおよそ60キロ離れた栗原市若柳総合体育館。車で避難する人たちの避難先を振り分ける「避難所受付ステーション」が設けられています。

 職員「避難先は高清水体育センターになりますので、こちらの経路を使って避難してください」。

 避難所受付ステーションでは女川町と栗原市の職員がドライブスルー方式で聞き取り調査を行い、避難先を指示する手順を確認しました。

 一方、石巻市鮎川浜では住民の中に新型コロナに感染した疑いがある人がいるとの想定で搬送訓練が行われました。

 住民役は防護服を着た自衛隊員の誘導でビニールシートなどで対策が施された車両に乗り、およそ70キロ先の大崎市への避難ルートを確認しました。