宮城県大崎市の鳴子温泉周辺で進められている風力発電事業を巡り、地元の住民らでつくる団体が計画の中止を求める署名を県に提出しました。
3095人分の署名を提出したのは、大崎市の「鳴子温泉郷のくらしとこれからを考える会」など3団体です。
鳴子温泉郷のくらしとこれからを考える会加賀道副代表「今の私たちの世代だけでなく、子どもたちや孫などの将来世代にも大きな禍根を残すものと考えています」
考える会によりますと、鳴子温泉周辺では民間企業が7つの風力発電事業を計画し、国内最大級の高さ200メートル級の発電用の風車が189基が立ち並ぶ見込みです。
会では、風車の建設によって自然が壊され景観を損ねるほか、騒音による健康被害も懸念されるとして事業に反対し、住民の声を聞いてほしいと県に求めています。
県は、事業の環境影響評価について国に意見を述べる立場にあります。
署名の提出を受け県は「地域住民への丁寧な説明を行い、周辺環境への十分な配慮を求めていく」と回答しました。