宮城県女川町と東北大学は、高級食材ナマコの養殖化に取り組んでいます。
24日は、2020年に放流したナマコの成長具合を確かめるため引き揚げ作業が行われました。
女川町と東北大学大学院農学研究科によるナマコ養殖の研究は2018年に始まり、2020年12月には陸上で人工種苗生産し2センチほどに育った稚ナマコ約1万6000匹を放流しました。
24日は、1年以上経過したナマコの生存と成長を確認しようと、潜水ダイバー2人が、ナマコのすみかとなるカキ殻を入れた網を引き揚げました。
網からは、5センチほどの大きさのナマコ27匹が採取されました。
引き揚げは町内計19カ所で進められます。そして、それらが放流したナマコかどうか確認するためDNA分析が行われ、3月中に結果がまとめられます。
女川町産業振興課阿部清人課長「三陸の海で育ったナマコというのは非常に商品価値も高いし、加えて女川のブランドもあれば将来につながるんじゃないかなと思っています」 ナマコの養殖は、新たな特産品や安定収入源として期待がかかっていて、町などは実用化に向け研究を進めたいとしています。