東日本大震災を上回る最大級の津波想定について、宮城県は4月上旬にも公表する予定です。新たな想定に伴い、多くの自治体で避難計画の見直しが必要になる見通しです。
専門家による検討会が23日に開かれ、県が見直しを進める津波の浸水想定地図の最終案が了承されました。
震災後にできた津波防災地域づくり法に基づき、検討会は2020年7月から議論を重ねてきました。
新たな想定では、東日本大震災級の地震が満潮時に起きた場合の津波の浸水範囲や深さ、到達時間などを地図に落として公表します。地盤沈下や防潮堤の破壊なども考慮しています。
今村文彦東北大災害科学国際研究所長「地震津波というのはいつ起きるか分かりません。最悪の状況の中で、発生する場合、または東日本大震災とは違うタイプの地震津波が来る場合もある。それらを総合して最悪のものということで今現在、科学的、技術的な検討の中で今回出させていただきました」
海に面した40都道府県のうち、未公表は宮城、岩手、東京の3都県のみです。
県では住民への説明資料を準備した上で、4月上旬にも公表する予定です。