冬に逆戻りしたような寒さのなか、宮城県石巻市河北地区では、特産の春セリの出荷作業が行われています。

 石巻市河北地区では、江戸時代から続く伝統野菜、河北セリの栽培が行われています。

 高橋裕司さんの田んぼでは、45センチほどに育ったセリを鎌で根元から刈り取る収穫作業が進められています。

 この時期に収穫されるセリは春セリと呼ばれ、春先に伸びる新芽ならではの柔らかさと爽やかな香りが特徴です。

 最近の寒暖差は収穫時期の見極めを難しくしたようです。

 高橋裕司さん「このごろ一気にグーンと温かくなって、そのせいで一気にぐっと伸びるっていう瞬間があって、ちょうどいいかなと思ってても伸びすぎるというのもありますしね」

 収穫したセリは選別作業の後、冷たい井戸水で丁寧に洗われ出荷されていきます。

 春セリの収穫は5月中旬ごろまで続き、近くの道の駅や県内のスーパーなどで販売される予定です。