今回の地震では、伊達政宗公の騎馬像も被害を受けましたが、今も復旧のめどはたっていません。訪れた観光客からは落胆の声が聞かれました。

 仙台城跡にある伊達政宗公の騎馬像は、地震の影響で傾き、馬の足の付け根部分に亀裂が入りました。

 13日、周囲を完全に覆われた騎馬像を見た観光客からは、落胆の声が聴かれまました。

 観光客「残念です。せめて少しでも、部分的にでも見られたら良かったかなって」

 仙台市には全国から早期の修復を望む声が寄せられていますが、修復には多くの専門家が関わる必要があり、工事の開始時期は決まっていません。

 青葉区公園課鈴木江美子課長「あそこがないと物足りないというか、仙台に来た目的の一つが達せられないというそういうふうな場所なんだなというのをひしひしと感じまして、早く直さないとなと」

 また、白石市の複合施設ホワイトキューブでは、先月の地震でコンサートホールの天井の約3割が落下し、ステージと610ある座席の半数以上が被害を受けました。

 阿部美里アナウンサー「こちらの音楽ホールは、地震発生直後とほとんど状況が変わりません。現在も一部はがれた天井がぶら下がったまま。客席を見ても、落下した分厚い天井パネルがいまだ片付けられていません」

 これまで余震が続いていたことから、復旧工事を始めることができませんでした。

 今後、安全を確保したうえで工事に入る予定で、2023年度中の復旧を目指しています。

 また、利府町にある宮城スタジアムでは、観客席を支えるコンクリート製の土台が30メートルほどにわたってたわみ、一部が崩れ落ちるなどの被害が出ました。

 現在被害状況を調査しているところで、復旧完了の見通しは立っていません。