エネオスの子会社など2つの会社が宮城県丸森町に計画している風力発電について、住民団体は丸森町長に対し計画の撤回を働きかけるよう求めました。

 地元住民らでつくる丸森の未来を考える会は23日午後、保科郷雄町長を訪ねて風力発電計画の撤回を働きかけるよう文書で要望しました。

 目黒誠子事務局長「(計画を)知れば知るほど、台風の被害が大きかった3年前を思い出してしまって」

 目黒事務局長はこのように述べ、森林の伐採を伴う風力発電の計画は、2019年の東日本台風で起きたような土砂崩れを誘発しかねないという懸念を示しました。

 丸森町では、エネルギー大手エネオスの子会社ジャパン・リニューアブル・エナジーが、高さ170メートルほどの風車を最大で15基造る計画を立てていますが、住民の反対意見を踏まえ計画を再検討する方針です。

 要望は、再検討に留まらず計画の撤回まで踏み込むよう求めるものです。

 保科郷雄丸森町長「町といたしましては中立的な立場。まだまだ事業者は説明が足りない」

 丸森町では、三菱HCキャピタル子会社のエイチエスイーも高さ150メートルほどの風車を最大で12基造る計画を立てていて、住民団体はこちらの撤回も求めています。