15日から降り続いた記録的な大雨では、宮城県北部を中心に大きな被害が出ました。数日が経ち、現在どういう状況になっているのか、上空から取材しました。
上野比呂企アナウンサー「大崎市鹿島台志田谷地地区の上空です。水はある程度引いていますが、依然として浸水エリアが目立ちます。ここは大崎平野。豊かな水田地域が広がる場所です。宮城に大きな被害をもたらした15日の記録的な大雨から5日。豪雨翌日は巨大な沼のように一面茶色く濁った水が広がっていましたが、ある程度水は引いたものの、依然として水田を広い範囲で水が覆っているという状況です」
「豪雨被害の翌日には、このガードレールは上の白い部分がかろうじて見える状況でしたが、豪雨被害から5日立ちまして、一部道路の部分が姿を現しました」
「美里町と涌谷町の境を流れる出来川です。50メートルに渡って堤防が決壊し、美里町側を中心に被害が出ています。重機がある左側ですね、これ広く水に浸かっていて水田がとてもあるようには見えなかったんですけど、水田がはっきりと姿を現しています」
「大崎市古川矢目地区です。水はだいぶ引きまして水田がはっきりと姿を見せています。大崎市古川では24時間の降水量が観測史上最大となる239ミリを記録しました。画面の北から南東に向かって水が一面広がっている状況でしたが、水は引いています。発災当初はご覧の集落は辺り一面水に覆われて孤立した状況になっていましたが、5日経って自宅の敷地に続く道路がはっきりと姿を現しています。残る左側の箇所も土嚢を積み上げるべく、2台の重機を使って応急復旧工事が行われています」
「松島町幡谷地区です。白い線が見えますが、排水車による排水作業です。浸水の範囲はこちらあまり大きく変わっていないように見えます。わずかに水田の緑の部分がところどころ顔をのぞかせている状況で、浸水の範囲は5日前と見た限りでは大きく変わっているようには見えません。この辺りになってくると、かろうじて農道そして水田がはっきりと分かる部分があるんですけど、5日前まではこの周辺水が広がって一面覆いつくされている状況でした」