宮城県は新型コロナウイルスの感染者の全数把握について、これまでの感染者全員を詳細に調査するやり方から、高齢者や重症化リスクが高い人などに限定することを決めました。
村井知事「29日に届け出を出せば、31日から(全数把握の見直しが)適用になる」
これは26日に県が開いた新型コロナ対策本部会議で決まりました。
県は、政府が感染者の全数把握を都道府県の判断に委ねると発表したことを受け、8月31日から高齢者や重症化リスクのある人などに対象を限定することを決めました。
現在は、医療機関は陽性になった全員分の詳細を保健所に届け出ています。
しかし、今後は65歳以上の人や重症化リスクの高い人入院が必要な人など以外は、人数のみが届けられることになります。
なお、対象者以外の感染者については、新設される陽性者サポートセンターに自分で登録し、支援物資の要請や症状悪化時の相談を行うということです。
また、県は8月末を期限としていた、みやぎBA.5対策強化宣言について、感染者の高止まりが続いていることなどから9月30日まで延長することを決めました。
村井知事は今回の見直しについて、医療現場が非常にひっ迫している現状を少しでも改善しようと決めたということです。
なお、政府も全数把握を早ければ9月半ばにも全国一律で見直す方向で検討していることが分かりました。