秋の味覚サンマが2022年初めて、宮城県の気仙沼漁港に水揚げされました。小ぶりなものが多く、取引価格は2021年より大幅に低下しました。

 気仙沼漁港では29日午前6時ごろ、大型船1隻が八戸沖約1500キロの海域で23日と24日に取ったサンマ、約5トンを水揚げしました。

 サンマは80グラムから100グラムの小さいサイズが中心で、捕獲から日数が経っていることもあり、入札では1キロ369円とご祝儀相場となった2021年の1760円を大きく下回りました。

 サンマはここ数年不漁が続き、気仙沼の2021年の水揚げ量は2223トンと、過去最低となりました。

 関係者は、状況が好転することを期待します。

 第15庄光丸佐々木義文漁労長「前年の群れからみたらはるかに見えているので、水温の低いところに行けば期待の持てる漁模量になるんじゃないかと期待しています」

 国の研究機関によると、気仙沼で水揚げが本格化するのは10月中旬以降となる見通しです。