グループ補助金をめぐる口利き事件で、宮城県議会の仁田和廣議員が逮捕された事件です。仙台地検は18日、仁田議員と現金を渡した水産加工会社の社長をあっせん利得処罰法違反の罪で起訴しました。

 起訴されたのは七ヶ浜町吉田浜の県議会議員、仁田和廣被告(72)と、仁田被告に現金を渡した塩釜市の水産加工会社カネヨ山野辺水産の社長、山野辺文幹(被告(61)です。

 起訴状によりますと仁田被告は、グループ補助金の交付をめぐって山野辺被告からの働き掛けを受け、1月に3回にわたり県議会1階の応接室で担当の県職員に対し「山野辺のやつをやらせないために調査をするんじゃなく、やるために調査をするような方向に俺、変えてほしいと思っているんだ。そうでなければ本会議問題になるから」などと述べ、県議の影響力を使い職務上の行為を行うようあっせんし、山野辺被告側から現金50万円を受け取ったとなどとされています。

 また、山野辺被告は仁田被告の影響力を使い補助金の交付を受けようと、県職員に職務上の行為をさせるようあっせんさせたなどとされています。

 仙台地検は仁田被告の認否を明らかにしていませんが、仁田被告は県議会の各会派へ送付した文書の中で「一切やましいことはしていません」などと記し、無実を訴えています。

 自民党・県民会議に所属する議員の起訴を受け、佐々木幸士会長が取材に応じました。

 自民党・県民会議佐々木幸士会長「この事態を重大な事案と受け止めておりまして、私たち議員それぞれが改めて同じ過ちが無いよう政治倫理条例の行為規範について改めて再認識、再確認させていただく」