仙台市を拠点に活動する特殊詐欺の出し子グループのリーダーで、窃盗の疑いで逮捕された男の身柄が仙台地検に送られました。このグループは、約700回にわたってATMから現金を引き出していたことが分かりました。

 窃盗の疑いで送検されたのは太白区四郎丸の無職、佐藤夏純容疑者(25)です。

 警察によりますと佐藤容疑者は2021年1月11日、複数人と共謀し青葉区内のATMで他人名義のキャッシュカードを使い、現金約220万円を引き出し盗んだ疑いが持たれています。

 佐藤容疑者は、特殊詐欺の犯行の過程で現金を引き出す役割の出し子のグループのリーダーで、仙台市を拠点にこれまでのべ数十人に指示して犯行を行ってきたということです。

 佐藤容疑者のグループは、関東圏を中心に全国で同様の犯行を繰り返していて、2021年1月からの半年間で約700回にわたってATMから現金を引き出し、被害の総額は約4億円に上るとみられています。

 警察は、余罪についても詳しい調べを進めています。