宮城県南三陸町で、採卵用のサケの捕獲が始まりました。初日の捕獲は12匹で、過去最低だった前年の3分の1以下と厳しいスタートになりました。

 南三陸町志津川の八幡川にある捕獲所では、25日午前9時ごろから志津川淡水漁協の職員らが仕掛けられた網からサケをすくい上げていきました。

 捕獲数はオス9匹、メス3匹の計12匹で、前年の38匹を大きく下回り過去最低を更新しました。大きさは例年並みということです。

 志津川淡水漁業協働組合千葉純一事務局長「やはり絶対数が少ないので、一粒たりとも無駄にしないように丁寧に大事に育てていきたいと思っています。今後遡上数が増えることを期待して、作業を続けていきたいと思う」

 2021年、南三陸町の川で捕獲したサケは612匹で2020年の839匹より200匹以上少なく、採れた卵の数も2020年の3分の1以下でした。

 サケの捕獲は11月上旬がピークで、12月中旬に終了します。