原子力発電所の事故などに備えるため、宮城県の石巻赤十字病院に専用の医療棟が完成しました。
石巻赤十字病院に完成したのは、原子力災害医療棟です。
24日、関係者が集まり原発事故などに対応する医療棟の完成を祝いました。
医療棟の事業費は11億円、鉄筋2階建てで、延べ床面積は約900平方メートルです。
この医療棟は女川原発で事故などが起きた際、外気を入れない構造になっていて、搬送されてきた患者は、まず専用の部屋で放射性物質を除染した後、治療を受けられるようになっています。
事故などの際に対策本部を置く部屋も準備されています。
この医療棟は、春からの利用開始が予定されています。
石巻赤十字病院石橋悟院長「放射線を含めた対応、それに基づいたしっかりとした医療の提供を行っていきたい」
石巻赤十字病院は、2018年に原子力災害拠点病院に指定されています。