ベガルタ仙台は、いわきFCに敗れ今シーズンの初黒星です。復興応援試合と位置付けられたこの試合には、OBの太田吉彰さんらが駆け付けました。

 東日本大震災から12年。12日はユアスタにも献花台が設置され、試合前には大勢のサポーターが献花を行い祈りを捧げました。 「毎年ベガルタの試合で、震災当時を思い出す。お互い頑張って欲しい感じです」

 この日は、震災があった年のベガルタを支えたOB太田吉彰さんらもユアスタを訪れました。

 太田さんは12年前の4月、震災明けの川崎戦で同点ゴールを決めました。足をつりながら執念で押し込んだその姿は、多くの人を勇気づけました。

 太田さんは、3月11日に仙台市内で小学生を対象にしたサッカー教室を開きました。 子どもたちに全力でプレーする姿を見せたり震災の頃の話をしたり有意義に過ごせたと話します。

 太田吉彰さん「3・11には思いがある。サッカー教室ができて幸せ。経験を伝えるのは僕自身の役割と思います」

 同じくOBの鎌田次郎さんと共に、太田さんはベガルタサポーターと久しぶりの再会を果たします。大きな拍手で迎えられました。 復興応援試合と位置付けられたいわきとの一戦。立ち上がり大きなチャンスがありましたが郷家のシュートはわずかに外れます。

 すると前半20分、いわきFCに先制を許します。リードされたベガルタは懸命にゴールを襲いますが1点が届かず。今シーズンの初黒星です。

 遠藤康選手「気持ちの面はいわきの方が上だったのかなぁと思いますね」

 ベガルタは4試合を終えて現在12位です。次は19日、アウェーでザスパクサツ群馬と対戦します。