職員に公共交通での通勤を促そうと、宮城県石巻市が2022年に行ったチャレンジデーの調査結果がまとまりました。自家用車などから鉄道やバスに切り替えた人はわずかで、「通勤時間と運行ダイヤが合わない」という回答が最も多くなりました。
チャレンジデーは、公共交通の存続につなげようと石巻市が2022年7月から11月に毎月1回行いました。
約1000人の一般職員が対象で、通勤の際に鉄道やバスの利用を促すとともに、公共交通の課題などをアンケートしました。
回答した824人のうち、1回以上参加した職員は23.4%。普段は自家用車などで通勤していてチャレンジデー当日に鉄道やバスを利用した職員は、50人程度にとどまりました。
参加できなかった理由を複数回答で聞いたところ、「退勤時に間に合う便が無い」が最も多く162人。「出勤時に間に合う便が無い」が124人でした。
鉄道やバスを利用しようとしても、通勤時間と運行ダイヤが合わない実態が明らかになりました。
石巻市平井敦司地域振興課長「一番多いのは帰りの時間に乗れる公共交通機関が無い。宮城交通にもこういう結果が出ているので、もう少し早い時間、遅い時間のダイヤも設定していただけるとありがたいという申し入れもさせていただきました」
石巻市では今後、職員だけでなく市民も参加する形で公共交通の利用を促す試みを行っていくことにしています。