東北電力ネットワークは、管内に約370万本ある電柱を効率的に維持・管理するためのユニークな実証実験を始めました。ゲーム開発会社と連携して一般市民に電柱の写真を撮影・送付してもらい、異常が無いかを確認するという仕組みです。
東北電力ネットワークが21日から始めた実証実験では、ホームページなどで市民の参加を募り電柱の写真を撮影し送付してもらいます。
実験にはシンガポールに本社を置くゲーム開発会社、WholeEarthFoundationが2022年10月に開発したTEKKONというアプリを使います。
WholeEarthFoundation福田恭子さん「地図にある電柱を撮りたいと思います。電柱の根元を撮影したいと思います。クリックすると枠が出てきますので、こちらに合わせて撮影します」
撮影する写真は、電柱全体を2つの方向から、電柱の根元部分、電柱番号が記されたプレート計4枚です。
東北電力ネットワークは、これらの写真から電柱の劣化やひびなどを確認することができます。
撮影、送付1件につきアプリ内で電子マネー約1円分が得られます。
現在は約2500人の職員が全て目視で点検していて、この仕組みにより作業の大幅な効率化が見込めるということです。
将来的には、AIを使って送付された写真から異常を確認できることを目指します。
東北電力ネットワーク配電部塩谷康悦主任「業務の効率化、DX化が検討課題となっていたので、今回TEKKONを活用して実証実験して業務効率化をできないかを検討していく」
実証実験は21日から5日間仙台市内を対象に実施され、どれくらいの市民が参加し何本の電柱の写真が送付されるかを確認します。
今後、東北6県と新潟県で順次実施されます。