国は、1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率を発表しました。宮城県は2022年、過去最低の1.09で都道府県別では全国ワースト2位となりました。

 厚生労働省によりますと、2022年の宮城県の合計特殊出生率は、2021年より0.06ポイント下がり1.09でした。4年続けて過去最低を更新しています。

 都道府県別では、東京都の1.04に次いで下から2番目と全国的に見ても非常に低い水準となっています。

 県子育て社会推進課三浦周課長「ここ数年ずっと、順位的にも低い状況が続いている中でこういう値が出たというところは、一言で申し上げて非常に厳しい状況」

 県は、合計特殊出生率が低迷している要因として、20代から30代で結婚している人の割合が少ないことがあるとみています。

 また、進学などで宮城県に移り住む若者が多い一方、就職などの時期には県外へ流出しているとも分析しています。

 県も対策は取っています。AI=人工知能を活用したお見合いサービスを始め、結婚したカップルの数は2022年度末で60組を超えました。子育て環境を整えようと、授乳室の設置に対する補助金も出しています。それでも少子化が止まる見通しはありません。

 県子育て社会推進課三浦周課長「国でもちろん今、色々と次元の異なる少子化対策が議論されていますけれども、その検討状況を待つことなくですね、先ほど申し上げた基金なども使いながら、幅広く対策を検討していきたい」