仙台市宮城野区のアパートで、知人男性を暴行し死亡させた罪に問われている男女3人の裁判で、検察側は懲役5年から懲役12年を求刑しました。

 傷害致死の罪に問われているのは、いずれも無職の井口修平被告(38)、高橋翼被告(29)原直美被告(47)の3人です。

 起訴状などによりますと、3人は共謀して2022年4月、宮城野区の原被告の自宅で知人の黒澤勉(さん(当時50)の頭や腹を殴り、外傷性ショックにより死亡させた罪に問われています。

 8日の裁判で検察側は「被害者が弱っていくことを認識していた。共謀して暴行が認められる」として、井口被告に懲役12年、高橋被告に懲役10年、原被告に懲役5年を求刑しました。

 一方、井口被告の弁護側は「幼少期の不遇な成育環境が事件に影響している」などとして、懲役6年程度が妥当と主張しました。

 高橋被告と原被告の弁護側は「共謀は成立せず、傷害や暴行にとどまる」と主張しました。

 判決は、15日に言い渡される予定です。