公立中学校の部活動を地域のスポーツクラブなどに委ねる地域移行について、宮城県岩沼市の中学校が10月から段階的に始めることにしました。
公立中学校の部活動の地域移行は、文部科学省が中心となって進めていて、教員の長時間勤務の是正や少子化により部活動の規模が縮小する中で生徒の活躍の場を確保する狙いがあります。
岩沼市教育委員会によりますと、部活動の地域移行は4つの中学校で、休日を対象に始めます。
時期は地区の新人戦が終わる10月からとし、比較的移行しやすい個人競技の陸上競技、バドミントン、卓球の3つの部から始めます。
移行後の姿として土日に活動するかどうかは生徒個人の判断としていて、移行先としては市の総合体育館でのスポーツ教室や既存の地域クラブ、保護者を中心とする団体などが想定されています。
そのため、宮城県中学校体育連盟の主催以外の土日に行われる大会や練習試合については、教員ではなく保護者や外部コーチが引率する形になるということです。
岩沼市教育委員会では、その他の運動部についても2024年度以降、競技ごとに段階的に進める予定で、文化部は2024年度からの移行を検討中としています。