東京電力は、福島第一原発の処理水放出前に処理する施設を宮城県などの報道陣に公開しました。
福島第一原発では浄化設備で取り除けないトリチウムを含む処理水をタンクに保管していましたが、24日から大量の海水で薄めた上で海への放出を開始しました。
施設の内部の様子が、宮城県など近隣の県の報道陣に公開されました。
小笠原侑希記者「集中監視室と呼ばれる部屋です。運転員がモニターを確認し問題がないかを確認しながら海洋放出の作業が進められています」
処理水は海底のトンネルを通って沖合1キロの地点で海に放出されますが、タンクの水位が計画通り低下しているかどうかは、原発敷地内の施設で24時間態勢で監視します。 海への放出は2023年度は4回に分けて行われ、今回は17日間に渡って約7800トンの処理水を放出する計画です。
28日午後3時までに約1800トンの処理水が海に放出されました。
東京電力や環境省などは海水のトリチウム濃度を迅速測定していて、これまでのところ検出下限値を下回っていることが確認されています。