宮城県の戦没者慰霊祭が3年ぶりに仙台市青葉区で行われ、遺族らが平和への誓いを新たにしました。

 3年ぶりの開催となった慰霊祭は、旧陸軍墓地のあった青葉区小松島の常盤台霊苑で行われ、遺族や関係者など約100人が参列しました。

 県連合遺族会高橋義雄会長「戦争の悲惨さ平和の尊さを身をもって体験した私たち遺族が、平和の語り部として後世に伝えていかなければなりません」

 この霊苑には、第二次世界大戦などで亡くなった宮城県出身者の遺骨の一部が埋葬されていて慰霊碑が建立されています。

 遺族らは玉串を捧げ、戦没者の霊を慰めていました。

 「とにかく戦争を二度と起こしてもらいたくない」「あの苦しさというのは78年過ぎてもまだ癒えておりません。できるんだったら78年前に戻って父の所に『お父さん』と飛びついていきたい気持ちです」

 県によりますと、宮城県の戦没者は約4万5500人に上るということです。