ゲームの全容が分かる、いわゆるネタバレ動画を無断で公開し著作権法違反の罪に問われている男の裁判で、仙台地裁は懲役2年執行猶予5年の判決を言い渡しました。

 名古屋市のウェブクリエイター、吉田忍被告(53)は、2019年から2022年にかけて人気ゲームのシュタインズ・ゲートのプレイ動画やアニメの動画などを、著作権者に無断でユーチューブに公開した罪に問われています。

 これまでの裁判で吉田被告は「月8万円程の広告収入を得ていた」と起訴内容を認め、検察側は懲役2年罰金100万円を求刑していました。

 判決で中村光一裁判官は「各作品の商品価値を失わせ収益低下をもたらすなど、著作権者に大きな金銭的被害を与える可能性があった」と指摘した一方で「被告人が犯行を認め認識の甘さを反省している」などとして懲役2年執行猶予5年罰金100万円の判決を言い渡しました。