25日から秋サケの刺し網漁が解禁されましたが、宮城県南三陸町での初日の水揚げはゼロと異例の事態となっています。
南三陸町の志津川魚市場では、秋サケの刺し網漁が25日に解禁となりましたが、水揚げされたサケはありませんでした。
南三陸町の秋サケ漁は、近年不漁に悩まされています。解禁日初日の水揚げは2021年が51キロ、2022年が69キロと100キロ以下の水揚げが続き、ついに1匹も水揚げがないという、市場関係者も経験のない異例の事態となりました。
県漁協志津川支所高橋義明課長「0匹はないですね、ないです。主要な魚種の1つだったので、まさかこうなるとはと思ってもいませんでしたので、これから本当に大変だなと思いますね」
県の水産技術総合センターがまとめるサケの来遊予測は2万9000匹と、前年の実績数の4万7000匹を下回る予測となっていて、2024年以降も同様の傾向が続くと考えられています。
南三陸町での前年の水揚げ実績も19トンで、震災前の2010年と比べるとわずか100分の1と大幅に減少しています。
仲買人「海水温が高すぎて寄って来ないのよ。漁師さんも大変です」
秋サケの刺し網漁は例年10月に下旬にピークを迎え、11月20日まで続く予定です。