脱炭素社会の実現に向け新たな取り組みです。宮城県は大崎市の農業用水路を活用し、県としては最大規模の小水力発電の施設を整備しました。大崎市岩出山の内川で県が整備した小水力発電施設の現地説明会が開かれました。

 小水力発電とは、河川の落差を利用し二酸化炭素を出さずに発電する仕組みで、この施設は用水路を流れる水でタービンを回して発電します。

 国などの補助を受け4億4000万円をかけて整備し、宮城県の用水路に設置された発電所としては5カ所目です。その中でも、出力は49.9キロワットと最大規模になります。

 この施設でつくる電気は、一般家庭で80世帯分に相当します。

 宮城県農村整備課渋谷健一技術副参事「365日発電が可能となっております。発電しても二酸化炭素が発生しない仕組みになっておりますので、有効に活用できると思っております」

 つくられた電気は全て東北電力に売ることで、用水路の維持管理費を年間1300万円減らせるということです。