東北新幹線の車内で薬品が漏れ乗客ら11人がけがや体調不良を訴えた事故で、薬品から硫酸と硝酸の成分が検出されたことが分かりました。

 10月9日、JR仙台駅に到着した東北新幹線の車内で乗客の手荷物から薬品が漏れ、乗客ら11人がけがや体調不良を訴えました。

 この薬品について警察の鑑定の結果、硫酸と硝酸の成分が検出されたことが新たに分かりました。

 薬品は地質調査などを行う東京都の会社の代表取締役40代男性が持ち込み、警察に対し「硫酸と硝酸は鉱物を採取するときに使う」「ペットボトルに入れて運んでいた」と話しているということです。ペットボトルは溶けていて、持ち運んでいた量や薬品の濃度は分かっていません。

 警察は、業務上過失致傷の疑いもあるとみて調べを進めています。